ー儚さと美しさ
ハワイの永遠に続きそうな穏やかな時間は一瞬で過ぎて、写真の色だけが鮮明に残る。
記憶はきっと曖昧の方が、時に美しい。
真夜中ソファーの上で人を好きになること、生きること真面目な話をずっとした。スピードいっぱいに車を走らせ、窓を全開に開け、顔いっぱいにハワイに風を感じながら、KinKi Kidsを熱唱したでしょ、わたしKinKi Kidsを聞いたらハワイを思い出す。
きっとそんなの、わたし達だけ。
トイレットペーパーを買いに行くついでに見た夕日とか、冷房が効きすぎた店内で食べたアサイー、
車のハンドルに足を乗せて車内で昼寝をした日。
この旅はこうやって脳内から、あの時間を思い出す感覚が楽しい。
写真は「わたし達だけの時間」をそこにいなかった誰かに見せることができる。凄く不思議なこと。そこにいなかたのに、その人は同じ景色を見ることができる。フィルムにその一瞬を焼き付けている。私にとって写真はまるで魔法のようなもの。